はじめに

phpdbg は SAPIモジュール として実装されており、 コードのパフォーマンスや機能に影響を与えずに実行環境を完全に制御できます。

phpdbg は、軽量、強力かつ、使いやすい PHP のデバッガ環境になることを目標としています。 提供する機能は次の通りです:

  • ステップスルーデバッグが可能
  • 柔軟なブレークポイント設定が可能 (クラスのメソッド、関数、ファイルの行単位、アドレス、Opcode単位)
  • ビルトインの eval() を使って PHP に簡単にアクセスできます
  • ユーザーランドで使える API
  • SAPI に関係なく、簡単に統合できます
  • PHP の設定ファイルをサポート
  • スーパーグローバルを実行時に設定 - 自分の値が設定できます !!
  • オプションの readline サポート - ターミナルを気持ちよく操作できます
  • 使いやすい操作 - Help を参照してね :)

コマンドラインオプション
オプション 引数の例 説明
-c -c/my/php.ini 読み込む php.ini ファイルを指定します。
-d -dmemory_limit=4G php.ini ディレクティブを指定します。
-n   デフォルトの php.ini を無効にします。
-q   welcome バナーを非表示にします。
-v   oplog 出力を有効にします。
-b   色付きの出力を無効にします。
-i -imy.init .phpdbginit ファイルを設定します。
-I   デフォルトの .phpdbginit ファイルを無視します。
-O -Omy.oplog oplog の出力先ファイルを設定します。
-r   実行コンテキストを実行します。
-rr   実行コンテキストを実行し、 実行後は (ブレークポイントを考慮せず) 終了します。
-e   デバッガ/プロファイラのための拡張情報を生成します。
-E   eval されたコードのステップスルー実行を有効にします。使用する時は注意!
-s -s=, -s=foo オプションのデリミタを使って、 標準入力から入力されたコードを読み取り、実行します。
-S -Scli SAPI 名を上書きします。使用する時は注意!
   

-l -l4000 リモートのコンソールのポートを設定します。
-a -a192.168.0.3 リモートのコンソールにバインドするアドレスを設定します。
-x   (通常のテキストではなく) xml 出力を有効にします。
-p -p, -p=func, -p* opcode を出力して終了します。
-h   ヘルプの概要を出力します。
-V   バージョン番号を出力します。
-- -- arg1 arg2 phpdbg への引数と php への $argv を区切るために使います。 -- の後に、任意の $argv を追加できます。

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